広報セミナー(開催レポート) 広報セミナーとは
『新任広報マン夏期講座』
広報活動に必須の知識とテクニックをすべて教えます日 時: | 2014年7月3日(木)〜7月31日(木)(計5回) |
会 場: | 日本記者クラブ 大会議室(第1回〜第4回) 台場フロンティアビル 2F 会議室(第5回) |
今年で12年目になる、新任の広報担当者のための夏期セミナーを7月3日から毎週一回、1か月間にわたり開催いたしました。合計で11コマの講義の模様についてレポートします。
第1週(7月3日)「広報パーソンに求められる基本知識とスキル」
第一週は、「広報パーソンに求められる基本知識とスキル」をテーマに3つの講義を行いました。

最初の講義は、エフシージー総合研究所エグゼクティブ・プロデューサーの山本ヒロ子が、平時から緊急時までの広報対応やメディアとの付き合い方を解説しました。「不祥事が発生したときこそ、日ごろからのマスコミとの付き合い方がものを言う」と述べ、広報の重要性ついて説明しました。

続いて、米医薬大手アボット社の日本法人広報部長の清水勇材(しみず・ゆうき)氏が、広報パーソンに必要なスキルとキャリアの磨き方について解説。電話取材の受け方から国際広報の実践方法、さらには人脈の作り方まで、広報パーソンに必須のスキルや知識を例示しました。

最後の講義は、産経新聞編集局経済本部長兼フジサンケイビジネスアイ編集長の関根秀行氏が、新聞社の報道体制などを解説しました。経済記者の取材の仕方や広報マンとしてやってはいけない4か条を解説し、講義を終了しました。
当日は、参加者と講師との懇親会も開催。各参加者が互いの広報活動を披露するなど、これから1か月間にわたり席を同じくする同志の連帯に努めていました。
第2週(7月10日)「記者に拾われるニュースリリースの作り方実践講座」

第2週は、「記者に拾われるニュースリリースの作り方実践講座」と題して、産経新聞多摩支局長の三浦恒郎氏による徹底解説と実技演習が行われました。参加者は、約4時間にわたる濃密な授業に真剣なまなざしで臨みました。
第3週(7月17日)「社内広報の充実と社内報づくりのポイント」

第3週は、「社内広報の充実と社内報づくりのポイント」をテーマに、「月刊総務」編集長の豊田健一氏による社内広報の重要性の解説と、三菱重工業グループ戦略推進室の高橋弘行氏とリクルートホールディングス グループ社内広報部の後藤朋美氏によるパネルディスカッションを行いました。
第4週(7月24日)「緊急時の広報活動」
第4週は、「緊急時の広報活動」を題材に、取材する側とされる側双方のベテラン担当者による3つの講義を行いました。

取材される側を代表して、新日本有限責任監査法人広報室長の佐藤宏之氏は、”不都合な事実”が発生した場合の広報活動について解説。日ごろから、リスクを洗い出し、対策を考えておくことが危機管理の要諦と力説し、講義を終了しました。

続いて、フジテレビジョン報道局解説委員兼危機管理総務の大林宏氏が、テレビ報道マンと危機管理担当者という両面の立場から緊急時の対応について説明しました。会見での何気ないしぐさがカメラに捕らえられ、視聴者に大ひんしゅくを買うことがあると述べ、会見での注意点をアドバイスしました。

最後の講義は、社会部デスクとして事件取材の第一線に立っている産経新聞社会部次長の菊池昭光氏に、昨今の企業不祥事を例に広報担当者の取るべき対応策を解説いただきました。菊池氏は、何のために会見を開くのか、目的意識を社内で統一した上で望む必要があると強調。具体例を挙げて批評を加え、講義を締めくくりました。
第5週(7月31日)「テレビメディアと広報」・フジテレビ見学会
セミナー最終回は、フジテレビの見学会とフジテレビの2人の講師による講義を行いました。

フジテレビの情報番組でプロデューサーを務め、現在は、企業の広報活動を支援するフジテレビラボLLCの代表も務める時澤正氏に、テレビの特徴とテレビマンのキャリアパスについて解説いただきました。情報を全国の消費者にあまねく、瞬時に伝えられるツールはテレビしかないと述べ、テレビメディアの有用性を説明いただきました。

続いて、報道局取材センター社会部デスクの平松秀敏氏にご登壇いただきました。テレビ記者と新聞記者との視点の違いや情報収集術についてお話しいただきました。講義終了後には、懇親会を開催。活発な意見交換の場となりました。
弊社では、広報担当者に役立つ各種のセミナーを企画していきますので、ふるってご参加ください。
——以下、参考用に今回のセミナーの御案内を掲載しています——
フジサンケイグループの一員であるエフシージー総合研究所では、企業や団体の新任の広報担当者のための5週連続の実践的な広報セミナーを開催いたします。広報の基本知識からマスコミへの情報発信、社内広報、危機管理、新聞・テレビはじめ各マスコミへのアプローチ方法など広報のA to Zを体系的に学べるプログラムです。
講師陣は経験豊かな現役広報担当者をはじめ、産経新聞、フジテレビの編集・報道責任者、広報コンサルタントなど多彩なメンバーです。広報業務を改めて見直したいとお考えの担当者にもお勧めです。少人数制クラスで、フジテレビの見学会のほか、初回と最終回には懇親会を開いて講師陣とご参加の皆さまとの情報交換、広報担当者同士のネットワークづくりをお手伝いいたします。
テーマ | 『新任広報マン夏期講座』 |
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日 時 | 第1回 2014年7月3日(木) 13:00〜18:00 (懇親会付き) 第2回 2014年7月10日(木) 13:30〜17:00 第3回 2014年7月17日(木) 13:30〜17:00 第4回 2014年7月24日(木) 13:30〜17:00 第5回 2014年7月31日(木) 13:00〜18:00 (懇親会付き) |
会 場 | (第1回〜第4回) 日本記者クラブ 大会議室 map ![]() 東京都千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル Tel.03-3503-2721(代表) (第5回) 台場フロンティアビル 2F 会議室 map ![]() 東京都港区台場2-3-2 ※セミナー最終回の第5回はフジテレビの見学会のため、会場が変更となります。 |
参加費 | 一般=90,000円 フジサンケイ広報フォーラム会員=70,000円 (ともに税別) |
プログラム
第1回 7月3日(木) 13:00〜18:00 日本記者クラブ大会議室 ■ 講習のテーマ 「広報パーソンに求められる基本知識とスキル」 |
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13:00〜14:00 | 「メディアとの付き合い方」 【講師】 (株)エフシージー総合研究所エグゼクティブ・プロデューサー 山本ヒロ子 |
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14:00〜15:15 | 「広報パーソンに要求されるスキルとキャリアの磨き方」 【講師】 アボットジャパン(株) 広報部長 清水勇材氏 |
15:30〜17:00 | 「経済部長から見た好かれる広報パーソンとは」 【講師】 産経新聞編集局経済本部長兼FBi編集長 関根秀行氏 |
17:00〜18:00 | 名刺交換を兼ねた懇親会 |
第2回 7月10日(木) 13:30〜17:00 日本記者クラブ宴会場 ■ 講習のテーマ 「記者に拾われるニュースリリースの作り方実践講座」 |
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13:30〜17:00 | ● 記者に拾われるニュースとは—現役記者が教える選別のポイント ● ニュースリリースの作り方−実技講習 【講師】 産経新聞多摩支局長 三浦恒郎氏 |
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第3回 7月17日(木) 13:30〜17:00 日本記者クラブ大会議室 ■ 講習のテーマ 「社内広報の充実と社内報づくりのポイント」 |
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13:30〜15:00 | 「社内広報の重要性と訴求すべきコンテンツ」 【講師】 ウィズワークス(株) ナナ総合コミュニケーション研究所 豊田健一氏 |
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15:15〜17:00 | 「社内報作りのポイントと課題—パネルディスカッション」 三菱重工業(株) グループ戦略推進室 広報部 ブランド戦略グループ 部長代理 高橋弘行氏 (株)リクルートホールディングス 中長期戦略室 グループ社内広報部 後藤朋美氏 |
第4回 7月24日(木) 13:30〜17:00 日本記者クラブ大会議室 ■ 講習のテーマ 「緊急時の広報活動」 |
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13:30〜14:45 | 「不都合な事実が発生した場合の広報活動」 【講師】 新日本有限責任監査法人 総合企画本部広報室 室長 佐藤宏之氏 |
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14:45〜15:45 | 「テレビ記者から見た上手いマスコミ対応」 【講師】 フジテレビジョン 報道局解説委員兼危機管理総務 大林宏氏 |
16:00〜17:00 | 「不祥事会見をしのぐコツ」 【講師】 産経新聞編集局社会部次長 菊池昭光氏 |
第5回 7月31日(木) 13:00〜18:00 ■ 講習のテーマ 「テレビメディアと広報」・フジテレビ見学会 |
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13:00〜14:30 | フジテレビ見学会(フジテレビジョン メディアタワー1Fに集合) |
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15:00〜16:00 | 「テレビ媒体への情報発信」(台場フロンティアビル2F会議室) 【講師】 フジテレビラボLLC合同会社 社長 時澤正氏 |
16:00〜17:00 | 「報道番組と企業広報」 【講師】 フジテレビジョン 常務取締役報道局長 箕輪幸人氏 |
17:00〜18:00 | 懇親会 |
お申込み受付中のセミナー
広報セミナーとは
当研究所では、広報活動に関するさまざまなセミナーを開催しています。セミナーのテーマは、危機管理からニュースリリースづくりなど、幅広く展開。主なものに「事件と広報」「製品回収事件と広報」「インターネットのリスク管理」「新任広報マン夏期講座」「何がニュースになるか」「戦力としての広報ウーマン」「読まれる社内報づくり講座」などがあります。
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