情報調査部

広報セミナー(開催レポート) 広報セミナーとは

地方大学からの情報発信と危機管理広報

日 時: 2013年6月4日(火) 13:00〜17:30(名刺交換会 17:30〜18:30)
2013年6月5日(水) 10:30〜17:30
会 場: 日本記者クラブ 大会議室・宴会場

今年で10年目を迎える、恒例のエフシージー総合研究所の大学広報パーソン向けセミナーは、「大学の特色を広くPRする手法と不祥事のダメージを広げないマスコミ対応」をメーンテーマに開催しました。
2日間にわたるこのセミナーでは、官界・大学・メディアの各分野の講師をお招きし、大学にとっての実践的な広報対応を学んでいただきました。

セミナー1日目

1日目は、文部科学省・高等教育局高等教育企画課長の浅田和伸氏と国立大学法人福島大学学長の入戸野修氏のお二人から基調講演をいただきました。さらに、大学の広報責任者、マネジメントを担当する常務理事、大学を取材している新聞社編集委員によるパネルディスカッションを開き、現場の意見交換と各校での施策を紹介していただきました。

文部科学省 高等教育局高等教育企画課長 浅田和伸氏 文部科学省
高等教育局高等教育企画課長
浅田和伸氏

(基調講演)


浅田和伸氏には、日本の大学を取り巻く状況、大学改革実行プランの動向、さらには安倍内閣と「教育再生」についてお話いただきました。
まず、大学に対する世論調査を紹介し、国民一般が厳しい見方をしていると説明。世界に通用し、企業や社会が求める人材を育てるための大学に変革するという認識を大学人が持つ必要があると述べられました。具体的に大学に求められるものとしては、ガバナンスの強化、グローバル化などが挙げられるが、各大学で自校のミッションは何かを再定義する必要があると強調されました。また、講演の最後ではご自身の豊富な経験から大学の広報対応についてのアドバイスを述べ、締めくくりました。

国立大学法人・福島大学学長 入戸野修氏 国立大学法人・福島大学学長
入戸野修氏

入戸野修氏には、科学者の目から見た情報発信のあり方と3.11以降の福島大学の取り組みについてお話いただきました。情報は多すぎても正しい判断ができないということを事例を挙げて解説、さらに先入観によって事実を取り違えることもありうることを手品を交えて説明いただきました。3.11以降では、透明性、公平性、説明責任の3点に立脚し、学生や保護者、受験生などさまざまなステークホルダーへの情報発信方法を紹介、さらに大学が地域に愛されるための手法なども説明し、講演を締めくくりました。

(パネルディスカッション)


セミナー初日最後のプログラムは、3人のパネリストが大学の実践的な広報活動や大学マネジメントに求められる課題などについて討議いたしました。

(パネリスト)
 佐賀大学 広報室長 早瀬博範氏
 松山大学 常務理事・学生部長兼保健室事務長 岡村伸生氏
 産経新聞編集委員 平山一城氏
(ファシリテーター)
 エフシージー総合研究所 エグゼクティブ・プロデューサー 山本ヒロ子

国立大学法人・佐賀大学 学長補佐・広報室長 早瀬博範氏 国立大学法人・佐賀大学
学長補佐・広報室長
早瀬博範氏
松山大学 常務理事 学生部長兼保健室事務長 岡村伸生氏 松山大学 常務理事
学生部長兼保健室事務長
岡村伸生氏

産経新聞 編集委員 平山一城氏 産経新聞
編集委員
平山一城氏
エフシージー総合研究所 エグゼクティブ・プロデューサー 山本ヒロ子 エフシージー総合研究所
エグゼクティブ・プロデューサー
山本ヒロ子

セミナー2日目

2日目は、フジテレビジョン報道局解説委員の安倍宏行氏と産経新聞編集局編集長の近藤豊和氏が、「大学広報とSNS」、「大学不祥事とマスコミ対応」についての講演を行いました。
さらに、当日の午後から恒例の模擬記者会見(メディアトレーニング)を開催。参加者全員が4人ずつのグループに分かれ、会見者となって本番同様に現役の記者から質問を受けるトレーニングを実施。記者役は、産経新聞論説副委員長の別府育郎氏、編集総務の鈴木裕一氏、編集長の近藤豊和氏の3氏が務めました。

(講演)


フジテレビジョン 報道局解説委員 安倍宏行氏フジテレビジョン
報道局解説委員
安倍宏行氏

フジテレビジョンの安倍宏行氏は、大学の広報は、企業のそれと比べ対外的な情報発信力が脆弱で、待ちの姿勢が見られると指摘。メディアに対して積極的に働きかけるとともに、マスコミからの取材対応を迅速にすることが、メディアにとりあげられるための第一歩とアドバイスしました。各大学のホームページやSNSを紹介し、大学側の新しい情報発信の方法についての解説し、大学のファンを増やす方法を伝授し、講演を締めくくりました。

産経新聞 編集長 近藤豊和氏産経新聞
編集長
近藤豊和氏

産経新聞の近藤豊和氏は、近年大学での不祥事が増えてきたと述べ、その理由のひとつに職員・学生の規範意識の低下とコンプライアンス至上主義による矛盾が生んだものと説明しました。具体的な大学の不祥事例を挙げて、危機管理の手法について解説しました。このほか、大学のプレスリリースの文言に見られる問題点を指摘し、どうすれば記事に取り上げられるかの秘策を伝授し、講演を締めくくりました。

(模擬記者会見)


模擬記者会見での記者役講師陣模擬記者会見での記者役講師陣

模擬記者会見では、5チームに分かれた参加者が、各チームに割り当てられた不祥事のシナリオに基づき、現役幹部記者との質疑応答に臨みました。記者からの鋭い質問に立ち往生してしまうチームなどもありましたが、参加者からは「臨場感のあるトレーニングで、とても勉強になった」との感想を多くいただきました。講評で、記者役を務めた講師からは、「会見に当たっては、まず、なんのために開くのかといった目的意識を持つことが重要」とアドバイスがありました。

お詫び会見に臨む参加者
お詫び会見に臨む参加者

エフシージー総合研究所では、大学関係者のためのプレスリリース作成講座や新任広報担当者のための公開講座も随時開催しております。

——以下、参考用に今回のセミナーの御案内を掲載しています——

フジサンケイグループの一員であるエフシージー総合研究所は、広報セミナー「地方大学からの情報発信と危機管理広報」を開催いたします。

大学全入時代を迎えて国立・私立の区別なく、各大学は生き残りに躍起です。定員割れをおこした大学が増える一方で、志願者が難関といわれる有名大学や都市圏の大学に集中し、地方大学の志願者が減少する二極化傾向が鮮明となっています。

こうした状況から、地方大学やブランド力が弱い大学ほどその存在や特色を広くPRし、経営を後押しする“広報力の増強”が強く求められているといえるでしょう。

2日間にわたる今回のセミナーでは、文部科学省の「大学改革実行プラン」の方向性を探り、大学がブランドアピール力を高めるための課題について検討します。また、広報を基礎から分かりやすくテーマ別に学ぶとともに、頻発する学内不祥事を想定した模擬記者会見が経験できるメディアトレーニングも行います。

大学関係者と大学を取材するマスコミ陣の講演とパネルディスカッションなど大学広報担当者必見のプログラムとなっております。他大学の関係者との情報交換の場としてもご活用いただけます。ぜひご参加ください。

テーマ 「地方大学からの情報発信と危機管理広報」
日 時 2013年6月4日(火) 13:00〜17:30(名刺交換会 17:30〜18:30)
2013年6月5日(水) 10:30〜17:30
会 場 日本記者クラブ 大会議室・宴会場 map
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9階

Tel.03-3503-2721(代表)
参加費 50,000円 (税込 1日目懇親会費・2日目昼食代を含む)

プログラム

プログラム1日目(6/4) 日本プレスセンタービル9F−大会議室
13:00〜14:00 基調講演(1)
『大学改革実行プラン』の方向性
【講 師】
 文部科学省 高等教育局 高等教育企画課長 浅田和伸氏
14:10〜15:30 基調講演(2)
『地方からの情報発信−福島大学の挑戦』
【講 師】
 福島大学 学長 入戸野修氏
15:40〜17:30 パネルディスカッション
『大学をどうアピールするか』
【パネリスト】
 佐賀大学 学長補佐 文化教育学部教授 広報室長 早瀬博範氏
 松山大学 常務理事・経営企画部長 岡村伸生氏
 産経新聞 編集委員 平山一城氏
【ファシリテーター】
 エフシージー総合研究所 エグゼクティブ・プロデューサー 山本ヒロ子
17:30〜18:30 懇親を兼ねた名刺交換会

プログラム2日目(6/5) 日本プレスセンタービル9F−宴会場
10:30〜11:30 SNS を使った大学からの情報発信と注意点
【講 師】
 フジテレビ 報道局 解説委員 安倍宏行氏
11:30〜12:30 昼食 (お弁当を用意しております)
12:30〜13:30 大学不祥事と記者会見での注意点
【講 師】
 産経新聞 編集長 近藤豊和氏
13:30〜14:30 模擬記者会見のプレスリリースと想定問答の作成
課題の不祥事案について、参加者がグループに分かれて検討します。
14:30〜17:30 模擬記者会見と講評(適宜休憩をはさみます)
 産経新聞 編集局 論説委員 別府育郎氏  同 編集総務 鈴木裕一氏
 同 編集長 近藤豊和氏

お申込み受付中のセミナー

広報セミナーとは

当研究所では、広報活動に関するさまざまなセミナーを開催しています。セミナーのテーマは、危機管理からニュースリリースづくりなど、幅広く展開。主なものに「事件と広報」「製品回収事件と広報」「インターネットのリスク管理」「新任広報マン夏期講座」「何がニュースになるか」「戦力としての広報ウーマン」「読まれる社内報づくり講座」などがあります。
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