情報調査部

広報セミナー(開催レポート) 広報セミナーとは

電話取材から記者会見まで

「都合の悪い取材を乗り切るコツ」

日時: 2011年12月8日(木) 14:30〜18:00
会場: 日本記者クラブ 大会議室
満席となったセミナー会場
満席となったセミナー会場

12月8日(木)、東京・内幸町の日本記者クラブで、広報担当者を対象に日常の取材対応から不祥事会見の乗り切り方までを解説するセミナーを開催しました。講師は、多くの企業や団体で危機管理コンサルティングをされている青柳栄一氏と産経新聞元社会部長の鈴木裕一氏の2人です。鈴木氏には講演の他に、実際の不祥事会見の映像を参加者に見せながら、会見でやってはいけない注意事項の解説もしていただきました。

現役記者のノウハウが詰まった会見対応集について解説する小林静雄 現役記者のノウハウが詰まった会見対応集について解説する小林静雄

また、本セミナーでは、特典として参加者に不祥事会見を乗り切るための重要ポイントを列挙した小冊子「不祥事会見 べからず集」を配布しました。セミナー参加者だけに配布する限定版で、新聞社やテレビ局の記者の現場感覚を基にした不祥事取材、会見への実戦的な対応・ノウハウが凝縮されています。当日は、弊社常務取締役の小林静雄(元産経新聞編集局次長兼政治部長)が、冊子の内容を説明しました。

誠実な対応こそが広報に求められる第一の要件と述べる青柳栄一氏 誠実な対応こそが広報に求められる第一の要件と述べる青柳栄一氏

第一部の講演は、青柳栄一氏に一般メディアと特殊メディア(ブラック情報誌など)の取材への対応の違いと対策について、ご自身の経験に基づきアドバイスをいただきました。まず、青柳氏は「悪い情報ほどいち早くトップに報告するのが、傷口を拡げないための最初のステップ」と述べ、マスコミや社会に対して誠意ある対応をとることが必須の要件と強調しました。

その場しのぎのウソで、会社が潰れたり、社長が起訴されたりした事例をあげて、広報は身内の論理に引きずられることなく、社内野党として世間常識にそった提言をトップに対して行うべきだと述べました。取材対応では、特定のマスコミにだけネタを提供するようなことはせず、だれにも万遍なく情報を提供し関係を強化しておくことが危機管理につながると説明しました。都合の悪い取材を逃れる裏技も披露し、慎重な対応が必要な経済誌についても解説いただきました。

不祥事会見を乗り切る十ヵ条を解説する鈴木雄一氏 不祥事会見を乗り切る十ヵ条を解説する鈴木雄一氏

第二部は、鈴木裕一氏に自社にとって不都合な取材があった場合の対応方法を解説いただきました。冒頭、鈴木氏は取材を受ける側にとって都合の悪い取材とは、「記者にとっては『当たり』の取材になる」と述べ、このテーマで講師を引き受けるのをためらったことを苦笑交じりで話し、会場を沸かせました。不都合な取材を受けると明確な回答を避けたり、うそをついたりして、かえって傷口を拡げるケースが後を絶たないとし、誠実な対応こそが一番の対処方法だと述べました。

事件や事故が発生した場合は、事実関係の調査担当、社内連絡担当、電話取材担当なといった役割を分けたほうが、速やかで正確な初期対応が可能となると説明。記者会見を開くにあたっては、関係者全員が共通の目的意識をもつことが前提となると強調し、会見者の選定や何を話すべきかなどをきちんと決めておくことがポイントになると解説しました。

実際の会見映像を見ながら講師の解説を聞く参加者
実際の会見映像を見ながら講師の解説を聞く参加者

セミナー最後のプログラムでは、過去の6つの不祥事会見の映像を流し、鈴木氏が用意したレジュメに書かれた「会見をスムーズに終わらせるための10か条」に照らして、現実に行われた会見の問題点を詳細に解説いただきました。講演後の講師陣との名刺交換の場でも、参加者からの質問が相次ぎ、予定時間をオーバーしてセミナーを終了いたしました。

エフシージー総合研究所では、本セミナーの続編を含めて、広報担当者・危機管理担当者のための実践的なメディア対応セミナーを定期的に開催してまいります。

——以下、参考用に今回のセミナーの御案内を掲載しています——

産経新聞、フジテレビなどのフジサンケイグループの一員であるエフシージー総合研究所では、企業や団体の広報担当者・危機管理担当者のための実践的な広報セミナーを開催いたします。今回のテーマは「都合の悪い取材を乗り切るコツ」です。

平時においては、売上に貢献するPR・広報が重視されがちです。しかし、企業活動にとってトラブルはつきもので、常に世間から説明責任を求められます。取材対応のちょっとした不手際からマスコミや消費者からバッシングを受けたり、トラブル発生時に上手く説明責任を果たせなかったりで、かえってブランドイメージを毀損したケースは枚挙にいとまがありません。

今回のセミナーでは、日常での取材対応や不祥事会見の方法についての講演と現実の記者会見映像を見ながら参加者が問題点をピックアップし、講師からの質問に回答するという実戦的な内容になっています。 講師は、多くの企業や団体で危機管理コンサルティングをされている青柳栄一氏、産経新聞元社会部長で、編集局総務の鈴木裕一氏です。

一般メディアと特殊メディアへの対応や不祥事会見対応まで一気に学べるコースです。この機会にぜひご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

なお、参加者の方々にはエフシージー総合研究所作成の「記者会見の準備と想定問答作成のポイント集」をプレゼントいたします。

テーマ 広報・総務担当者向けセミナー
電話取材から記者会見まで
「都合の悪い取材を乗り切るコツ」
日 時 2011年12月8日(木) 14:30〜18:00
会 場 日本記者クラブ 大会議室 map
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9階

Tel.03-3503-2721(代表)
参加費 一般=30,000円
フジサンケイ広報フォーラム会員=25,000円
(各税込み)

プログラム

14:30〜15:30 不祥事は忘れた頃にやってくる。
— 一般メディアと特殊メディアへの取材対応の違いとその対策—
【講 師】
 広報コンサルタント兼危機管理アドバイザー 青柳 栄一 氏
15:45〜16:45 自社にとって不都合な取材があった場合の対応方法。
—電話取材から記者会見まで傷口を拡げない対処方法—
【講 師】
 産経新聞東京本社 編集総務 鈴木 裕一 氏
16:45〜17:00 記者会見の準備と想定問答作成のポイント
【講 師】
 産経新聞元編集局次長・政治部長 小林 静雄
17:00〜18:00 現実の不祥事会見から学ぶ
参加者が記者会見映像を見ながら、良い点・悪い点をまとめる。
【講 師】
 産経新聞東京本社 編集総務 鈴木 裕一 氏

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広報セミナーとは

当研究所では、広報活動に関するさまざまなセミナーを開催しています。セミナーのテーマは、危機管理からニュースリリースづくりなど、幅広く展開。主なものに「事件と広報」「製品回収事件と広報」「インターネットのリスク管理」「新任広報マン夏期講座」「何がニュースになるか」「戦力としての広報ウーマン」「読まれる社内報づくり講座」などがあります。
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