月例会(開催レポート)
2015年世間を騒がせたネットニュース
日 時: | 2015年12月9日(水)15:00~17:00 | |
会 場: | 日本記者クラブ | |
講 師: | 産経デジタル代表取締役社長兼CEO鳥居洋介氏 |
フジサンケイ広報フォーラム12月・月例会は、産経デジタル代表取締役社長兼CEOの鳥居洋介氏を講師にお迎えし、今年ネット上で話題になったニュースの総括とデジタル時代のマスコミの在り方などについてお話しいただきました。講演会終了後は、恒例の年末懇親会を開催しました
講演要旨
映画記者を目指して、夕刊紙の記者になった。まだ若手記者だった昭和59~62年は、グリコ森永事件、朝日新聞襲撃事件、日航機墜落事故など事件史に残るような出来事が多発し、気づくと事件記者になっていた。 長年、アナログの紙の記者をやってきて、いまの職場に移った当初は、会議の席でSEOとかSEMといったアルファベット3文字が飛び交い、言葉が通じないことに閉口した。
産経デジタルでは現在、産経ニュースをはじめとして、30ブランドを超えるサイトを運営している。今年8月には産経ニュースが2億ページビュー(PV/ページ閲覧数)、ユニークユーザー(UU/訪問者数)数が2400万を突破した。紙の部数では他紙にかなわないが、ネットの世界においては優位にあると自負している。
PVを稼ぐのは、お色気系やワイドショー的なニュースだ。しかし、そのようなものばかりが読まれているわけではない。今年のPV数のトップ30をみると、安保法案、寝屋川の少年少女殺人事件、山口組分裂関連が多く読まれていた。ページの滞留時間も重要な目安だ。今年一番のPVだったプロ野球の始球式特集(178万3259)は、36秒ほどだったが、安保法制に関するページは325秒とじっくり読まれていることがわかった。今年のトップニュースはやはり、安保関連ということになろう。
あるジャーナリストによると、日本のメディアは70年周期で変革を求められてきたという。最初は明治維新、その70年後の1945年の敗戦、そして今年2015年だ。スマートフォンの登場で、新聞、雑誌、テレビなどほとんどの既存メディアが、一つのデバイスで見ることができるようになった。既存メディアは、そのビジネスモデルを変革しないと生き残れないといわれている。新聞社にとっても、紙の記者だけではなくデジタル育ちの記者を育成していくべきだと考えている。
テーマ/講師 |
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日 時 | 2015年12月9日(水) 15:00~17:00(講演会・懇親会) | |
会 場 | 日本記者クラブ |
月例会とは
会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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