情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

視聴率の高い文化面へのアプローチ法

日 時: 2015年9月16日(水)16:00〜18:00
会 場: 日本記者クラブ・宴会場
講 師: 産経新聞東京本社編集局文化部長 小川記代子氏

フジサンケイ広報フォーラム9月・月例会は、産経新聞東京本社編集局文化部長の小川記代子氏を講師にお迎えし、文化面・生活面(家庭面)の取材体制と、一般読者の"紙面視聴率"の高い紙面などについて解説いただきました。

講演要旨


企業の方から、経済部や社会部に比べて文化部は、その活動が見えにくいというお声をいただきます。産経新聞文化部の場合、美術、芸術、書評などの文字通り"文化"を扱うほか、生活情報、テレビ欄から始まり、囲碁・将棋、クイズ、1面の漫画「ひなちゃんの日常」、読者から送られてきた「朝の詩(うた)」の掲載など多岐にわたっています。

テレビとは違って、各紙面の厳密な視聴率(閲読率)を換算できませんが、文化部の扱う紙面は押しなべて高く、なかでも最終面のテレビ欄が一番高いことは確かです。それだけに、紙面の誤りは許されないし、少しでも違うと多くのクレームをいただくことにもなるのです。囲碁・将棋や書評面も人気のある紙面です。書評で取り上げた書籍が、いきなりアマゾンでの売り上げがトップになったりするほどです。様々な出版社や関係者からのアプローチも多いです。

かつては、文化部記者が企業などに取材に伺うと、木で鼻をくくるような対応をされたこともありました。最近では、読者の関心が身近な生活情報にあり、それをカバーしている文化部の「価値」に気づいて、積極的に文化部にアプローチしてくる企業・団体が増えています。広告掲載の際も、生活面の下を指定してくる企業が増えているほどです。

生活面で掲載された情報が、テレビのワイドショー番組などでよく取り上げられます。うち(文化部)で掘り当てたネタや人物なのに、テレビのおかげで有名になったなどといわれるとガッカリします。昔は、テレビの担当者もこちらに電話してきて、仁義を切ったものですが、ネット時代の今は直接当人とコンタクトを取ってしまうので、なおさら残念な思いがします。

現在、文化部には30名ほどの記者が在籍しています。毎日送られてくる膨大な量のリリースの中から、記事の素材となるものを選別しています。選別の基準は、①新しいことか ②話の広がりがあるか ③単なる商品・サービスの紹介にならないかといったものです。記者は、世の中の時流や流行などを切り取って、記事にしたいと考えていますので、それを踏まえてアプローチするとよいでしょう。

文化部では、経済部や社会部がカバーしない、実生活での問題点なども時間をかけて取材しています。他の部が一日一日で、業務が完結するのに対し、雑誌の編集のように掲載日よりもかなり前に原稿を書き上げ、何度もゲラのチェックをする足の長い作業が要求されます。その分、物事を深掘りして紙面に反映させることが可能だと思います。記者は、情報を求めていますので是非アプローチしてください。

テーマ/講師
  • 視聴率の高い文化面へのアプローチ法
  • 産経新聞東京本社編集局文化部長小川記代子
日 時 2015年9月16日(水)
16:00〜18:00(講演)
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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