情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

アサヒグループホールディングスの広報戦略

日 時: 2015年8月24日(水)16:00〜18:00
会 場: アサヒグループホールディングス本社
講 師: アサヒグループホールディングスゼネラルマネージャー為定一智氏

フジサンケイ広報フォーラム8月・月例会は、アサヒグループホールディングス株式会社様のご協力により、墨田区吾妻橋にある同社で勉強会と会員懇親会を開催しました。勉強会では、アサヒグループホールディングス広報部門 ゼネラルマネージャーの為定一智(ためさだ かずとも)氏に同社の沿革や広報活動についてお話しいただきました。

講演要旨


1889(明治22)年、弊社は大阪麦酒会社として創業しました。創業者の鳥井駒吉は、造り酒屋の主人で当時の大阪商人たちと協力して立ち上げたものです。ちなみに、サントリー創業者の鳥井信治郎氏とは縁戚関係などはありません。明治政府主導の殖産興業政策下で、民の知恵と力による創業の精神は、今もアサヒのDNAに受け継がれていると思います。

大阪のビールメーカーから出発し、今ではグループ全体で、日本酒以外の酒類や清涼飲料など様々な飲み物を生産・販売しています。このほか、ベビーフードから介護用の食事まで提供するなど、食の感動(おいしさ、よろこび、新しさ)を通じて、世界で信頼される企業グループを目指しています。

広報のミッション(役割)は、経営方針や事業活動などをマスメディアを通じて世に知らしめ、会社が良き企業市民として認知されることにあると考えています。そのために、広報部隊には、会社と世間をつなぐインフラを常にメンテナンスするという作業が求められているのです。

アサヒグループホールディングスの広報部門には、18人のスタッフが在籍しています。社外広報担当が10人、社内広報担当が4人、工場見学などの施設広報担当が4人という陣容です。対外広報に関しては、年間約500本のニュースリリースを東京商工会議所の記者クラブを中心に配信しています。

日常の広報活動で重要なのは、自社内の情報を収集し、その中からストーリー化できる素材を見つけ出し、そのうえで、情報発信の方法を選択することだと考えています。そのためにスタッフには、定型のプレスリリースのみならず、記事にしてもらうための参考資料作りにも注力するよう指導しています。

広報部隊は、グループ会社や各エリア、さらに海外の提携先等にも置かれ、個別の案件や当該地域に特化した取材などは、それぞれの広報担当が対応する体制をとっています。ホールディングスの広報部隊には、グループ各社などの広報担当とのパイプをつないでおくという役割もあり、マニュアルの共有化なども行っています。

リスク対応について重要なポイントは、4つあります。一つは、危機発生の際はいち早く広報に知らせること。二つ目は、世間への説明を一回できちんと終わらせること。三つ目は、正確にスピーディーに正直に労力を惜しまないこと。④誰に向かって説明しているのかを考えること(誰が顧客なのか)。そして、スタッフには「辛いことがあったらみんなで美味しいビールを飲んで忘れよう」と伝えている。

テーマ/講師
  • アサヒグループホールディングスの広報戦略
  • アサヒグループホールディングスゼネラルマネージャー為定一智氏氏
日 時 2015年8月24日(月)
16:00〜18:00(講演・懇親会)
会 場 アサヒグループホールディングス本社

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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