情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

経済誌取材と企業広報

日 時: 2015年5月18日(月)15:00〜17:00
会 場: 日本記者クラブ・宴会場
講 師: 「週刊東洋経済」編集長代理 西村豪太氏

フジサンケイ広報フォーラム5月の月例会は、週刊東洋経済編集長代理の西村豪太氏を講師にお招きし、経済誌の取材体制や取材を巡る記者と広報サイドのやり取りの一面などをお話しいただきました。

講演要旨


東洋経済、ダイヤモンド、日経ビジネスが、経済誌の主要三誌と呼ばれています。その中で、東洋経済は1895年の創刊と一番長い歴史を持っています。紙の媒体ではありますが、ネットを重要視しています。ネット専門の編集部隊を設け「東洋経済オンライン」を運営しています。日本のニュースサイトの中では10番目に位置する、月間一億PVを突破しています。記者も紙とネットの両方に執筆することになり、速報性の点でもテレビや新聞に引けを取らなくなり、スクープをいち早く報ずることが可能になりました。これは、記者のモチベーション・アップにもつながっています。

東洋経済の編集体制は、副編集長クラスをヘッドにした6つのチームを編成しています。各チームが、6週間ごとに特集を担当する形になっています。ちなみに、東洋経済やダイヤモンドは「大特集主義」を採用していて特集面にかなりのページ数を割いています。これに対して日経ビジネスは、誌面のバラエティに重きを置いています。特集により3倍近く売り上げが違ってくるので、担当者は、世の中の関心事をつかもうと、日夜腐心しています。

東洋経済が先鞭をつけた特集の中で、「鉄道」があります。業界の常で他誌も追いかけてきたので、現在は臨時増刊として発行しています。最近ではピケティ特集に多くの反響がありました。また、「実家の片づけ」がヒットするなど、半径1メートル以内の身近な話題に読者の関心が移っているようです。「大特集主義」で巻頭の特集に重きを置きつつも、第二、第三特集も入れて幅広い読者の関心事に応えるようにしています。

経済誌から取材を受けた時にどんなふうに取り上げられるかを確認するには、普段から誌面を読みこみ、各記事の署名や巻末を見て各担当副編集長がどんな記事をまとめていたかを知っておくとよいでしょう。そうすると、今回の取材でどんな記事になるかが見えてきます。東洋経済の記者は、新人であっても担当する企業を持っています。その企業の記事に関する裁量権を持っていますので、取材を召致する場合には、直接その記者にぶつかったほうが、記事化につながることが多いです。

最近、総合週刊誌と呼ばれる雑誌も経済取材に重きを置くようになってきています。東洋経済をベンチマークにしている週刊誌もあると聞きます。特集によっては、中高年の女性から大きな反響をもらうものもあり、読者ターゲットが絞りづらくなっているのも事実です。しかし、我々にとって王道である、マクロ経済とミクロの企業経済ニュースを丹念に追いかける姿勢は墨守したいと考えています。その上で、若い女性など幅広い読者の関心にこたえる雑誌づくりをしていきたいと考えています。

テーマ/講師
  • 経済誌取材と企業広報
  • 「週刊東洋経済」編集長代理 西村豪太氏
日 時 2015年5月18日(月)
15:00〜17:00(講演)
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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