情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

テレビ報道の舞台裏と取材体制

日 時: 2015年1月28日(水)15:00〜17:00/17:00〜18:00(懇親会)
会 場: 日本記者クラブ・宴会場
講 師: フジテレビジョン執行役員報道局長兼解説委員長 西渕憲司氏

フジサンケイ広報フォーラム1月の月例会は、フジテレビジョン執行役員報道局長兼解説委員長の西渕憲司氏(写真)を講師にお招きしました。テレビ報道の最前線である報道センターに長らく在籍したのち、テレビ局のかじ取り役である編成局編成部を経て、「とくダネ!」のチーフプロデューサーなども務めました。情報番組と報道番組の取材体制の違いやあまり知られていない、番組制作の苦労話もご披露いただきました。

講演要旨


フジテレビジョン執行役員報道局長兼解説委員長 西渕憲司氏フジテレビジョン執行役員報道局長兼解説委員長 西渕憲司氏

ドラマ制作志望でフジテレビに入社しましたが、予想外の報道局に配属となりました。当時の報道現場は、誰かが手とり足とり取材や原稿の書き方を教えてくれるでもなく、いきなり円相場の記事を書けと言われるなど、厳しい職場でした。その後、警視庁記者クラブで、グリコ・森永事件、日航機墜落事故、ロス疑惑などを取材し、13年ほど事件記者としての経験を積みました。

編成部などを経て、いわゆるワイドショーを担当している情報制作局に異動になり、『とくダネ!』の立ち上げを担当しました。これまでなかった、ニュース報道を中心とした番組構成は、新鮮だったようで視聴者の支持を得ました。現在は民放各局がこの形を取るほどになり、視聴者が、現在進行形のニュースをより求めていると感じています。

ニュース番組と情報番組は、それぞれ報道局と情報制作局で作っています。報道局制作の番組は、スーパーニュース、ニュースジャパンなど。情報制作局では、めざましテレビ、とくダネ、などを制作しています。また、この4月には、午後の枠で安藤優子氏と俳優の高橋克実氏による新たな情報番組を開始する予定で、夕方の報道番組、スーパーニュースもリニューアルする予定です。両局制作の番組だけで、1日だいたい13時間ぐらい放送しています。

いま、インターネットは巨大な情報ソースになっています。一般視聴者がネットにアップした動画などが、そのままニュースの素材として使われる時代になったのです。従来のカメラマンを手配して、映像を収集する方式が時代遅れになりつつあるわけで、ネット上での映像をどう組織的に収集・運用していくかが鍵になると考えています。

インターネットを介した個人からの情報提供によって、世論が形成されて社会の大きなうねりになる時代になりました。フジテレビも韓流の問題でネット上からのバッシングを受けたし、今日の食品の異物混入問題でもネット上での告発を起点としている。これらは、どう対応すべきか答えのないテーマなのですが、多くの視聴者(消費者)が関心を持つようであれば、報道の立場としては取り上げざるを得ないというのが現実です。

3.11以降、先を見通せない世の中で、テレビ報道の役割が改めて問われていると感じています。映像とインパクトだけではなく、日々のニュースの背景やその理由をきちんと説明する必要があるのです。テレビには、視聴者に"いま"の情報を伝えるといった大きな使命があり、そこに可能性があると考えています。そうした流れの中で、裏付けのある正確な報道を念頭に、視聴者(消費者)にわかりやすく、納得を得られる取材を心がけていきたいと考えています。

テーマ/講師
  • 「テレビ報道の舞台裏と取材体制」
  • フジテレビジョン執行役員報道局長兼解説委員長 西渕憲司氏
日 時 2015年1月28日(水)
15:00〜17:00(講演)/17:00〜18:00(懇親会)
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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