情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

産経社会部は何を伝えたか
−2014年を振り返る

日 時: 2014年12月10日(水)15:00〜17:00/17:00〜18:00(懇親会)
会 場: 日本記者クラブ・宴会場
講 師: 産経新聞東京本社編集局社会部長兼科学部長 三笠 博志 氏

フジサンケイ広報フォーラム12月の月例会は、産経新聞東京本社編集局社会部長兼科学部長の三笠博志氏(写真)を講師にお招きしました。三笠氏は、大阪と東京の社会部でそれぞれ事件取材などを担当後、MSN産経ニュース、イザ、サンスポコム、Sankei Biz、ZAKZAKの5つのサイトの運営や新サービス構築などで責任者を務めてこられました。社会部の活動と今年の大きなニュースの裏側についてお話しいただきました。

講演要旨


産経新聞東京本社編集局社会部長兼科学部長 三笠博志氏産経新聞東京本社編集局社会部長兼科学部長 三笠博志氏

衆院選挙は、自民圧勝の見通しです。選挙報道で社会部は、12月14日の投開票日の結果に従い、当選者の”顔”と落選者の弁などを、第一社会面(一番重要なニュースを掲載する面—通常ラテ欄の裏面)と第二社会面(第一社会面の右ページ)、第三社会面(第二社会面の裏面など)に掲載します。記者泣かせなのは、落選者の取材で比例復活もあり、明け方4時ぐらいまで取材に走ることになるのです。

新聞社では、重要な出来事に際して号外を出しますが、近年では紙を配らずに、ネットのみで配信するケースもあります。今年の号外で毛色の変わったものでは、「笑っていいとも」放送終了に伴い、特報として出したものです。街で配られた特報が、YAHOOオークションで高値が付くほどの人気だったようです。

今年の大きなニュースとして、8月8日の広島の土砂崩れ(大阪本社管内)と9月27日の御嶽山噴火(東京本社管内)が挙げられます。御嶽山噴火は、土曜日で第一報を自宅で受けました。被害の規模がわからず、空振りでも構わないので、とにかく総勢20名の大規模な取材チームをその日のうちに派遣しました。この大規模投入は、不幸なことに当たってしまい、大変残念で複雑な心境でした。

ノーベル賞については、毎年新聞各社が候補者の取材を行っています。ほとんどの場合、予定稿を準備しています。科学部記者は御嶽山の取材もあって忙しく、今年はできれば、受賞者なしでと思っていた記者もいたほどですが、いっぺんに3人が受賞しました。しかも天野浩氏は、赤崎先生が受賞した場合にコメントをもらう予定の人で、当然に予定稿も作っていませんでした。しかも、本人は欧州に出張中で受賞コメントがすぐに取れなかったというおまけつきでした。

10月12日付け一面トップで、小笠原沖に中国船が押し寄せていることを報じました。これは、産経のスクープです。他の事件の担当記者が、たまたま小笠原の地元漁師から聞いた話がきっかけです。産経が最初に取り上げ、各紙が追いかけたことから政治問題となり密漁船もいなくなりつつあります。新聞の役割はこういうことにあると改めて感じた次第です。

産経には、4つの信条があります。産経は民主主義と自由のためにたたかう、産経は豊かな国、住みよい社会の建設につくす、産経は世界的な視野で平和日本を考える、産経は明るい未来の創造をめざす、です。新聞社によって論調や考え方は違いますが、目指すところは概ね同じだと思います。これからも、我々はこの4つの信条に沿って報道の使命を全うしていきたいと考えております。

テーマ/講師
  • 「産経社会部は何を伝えたか−2014年を振り返る」
  • 産経新聞東京本社編集局社会部長兼科学部長 三笠博志氏
日 時 2014年12月10日(水)
15:00〜17:00(講演)/17:00〜18:00(懇親会)
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
「フジサンケイ広報フォーラム」についての説明はこちら