情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

ラジオの時間
−番組制作の裏側とアプローチ方法

日 時: 2014年11月21日(金)15:00〜17:00
会 場: 日本記者クラブ・宴会場
講 師: ニッポン放送アナウンサー 垣花 正 氏

フジサンケイ広報フォーラム11月の月例会は、ニッポン放送アナウンサーの垣花正氏(写真)を講師にお招きしました。垣花氏は、入局以来「オールナイトニッポン」、「ニュースわかんない!?」などの番組を担当、2007年からは毎朝8時の「垣花正 あなたとハッピー!」のメインパーソナリティを務めています。番組内で取り上げるニュースの選別方法や重宝される広報のアプローチ方法などについてお話しいただきました。

講演要旨


ニッポン放送アナウンサー 垣花正氏ニッポン放送アナウンサー
垣花正氏

1994年にアナウンサーとしてニッポン放送に入社しました。ラジオは、生放送が基本で、リハーサルなどなしに、決められた時間内に標準語で、ニュースを読まないといけません。ところが、これがなかなかうまくいかない。プロデューサーが、番組のパーソナリティーとして自由にしゃべらせたほうが面白かろう、ということで、いきなりオールナイトニッポンに抜擢されました。

オールナイトニッポンでは、福山雅治さん担当枠(深夜1〜3時)の後で、深夜3時〜5時の枠を担当しましたが、正直ここでも苦杯をなめました。ラジオの聴取率はテレビとは違い、偶数月にアンケート方式で調査するので、すぐに結果は出ません。2カ月ごとに評価が判るのですが、この際に※のマークが点いていると、それは聴取率0%で、番組を聴いている人は誰もいないことを意味します。この※マークの評価を受けた時は、大変ショックを受けた記憶がある。

聴取率のゴールデンタイムは、職場に向かう途中や仕事の合間に聞く午前中です。この時間帯のリスナーは、エンタメ系ではなく、ニュース情報系のものを欲しています。テレビの場合、夕方7時から9時がピークタイムですが、ラジオは朝の6時ぐらいからグーンと上がり、午前11時ぐらいまでは高くなる傾向にあります。お昼でいったん落ちて、1時からまた盛り上がるというパターンです。ちなみに朝から夕刻までの番組をワイド番組と呼んでいて、番組内で放送する内容も、生活情報などを含んでいることが求められています。

ラジオのアナウンサーに求められることは、①原稿をうまく読めること。②相手から話を引き出すこと。③キャラクターがはっきりしていること(これはNHKでは求められていない)。この3要素すべてを120%こなすことは難しいです。ラジオでは、原稿をきちんと読めるアナウンサーやおしゃべりのうまいタレントがいて、さらに相手から話を聞き出し、番組を盛り上げていくパーソナリティーという3者がそろって、番組が成り立っているのです。

ラジオの制作に関わるものは皆、面白い情報を探しているのですが、その情報をどう料理すべきかを考えないことが多くなっています。一方で、ニュースリリースを送付しても番組で紹介してもらえないという声も聞ききます。(番組の)作り手側が怠慢ということもあるのだが、(企業など) 情報の送り手側が、こうやっていじると面白いとかこの情報をこう料理すればというふうに、提案してみるのも手だと思います。私の場合、必ずニュースリリースに目を通すようにしています。情報をお待ちしております。

同じ広報や広告でも、ラジオは刺さり方が違い、人の心に深く浸透する。ラジオのリスナーは番組の熱烈なファンが多く、アナウンサー(パーソナリティー)は友達だと思っている人が多いからです。だから、パーソナリティーが勧める商品やサービスなどの売れ行きも、ラジオのほうが高いことがよくあります。広報担当者にとって、ラジオは重要で、まだまだ有効な媒体だと思います。

テーマ/講師
  • 「ラジオの時間—番組制作の裏側とアプローチ方法」
  • ニッポン放送アナウンサー 垣花正氏
日 時 2014年11月21日(金)15:00〜17:00
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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