情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

最近の企業犯罪と反社勢力の動向

闇の勢力に付け込まれないための防衛策とは
日 時: 2014年5月14日(水)15:00〜17:00
会 場: 日本記者クラブ 9F−宴会場
講 師: 産経新聞編集局編集委員 宮本 雅史 氏

フジサンケイ広報フォーラム5月の月例会は、長年、社会部記者として企業不祥事を取材してきた産経新聞編集委員の宮本雅史氏を講師にお招きし、反社勢力の動向や企業の防衛策について解説いただきました。

講演要旨


産経新聞編集局編集委員 宮本雅史氏 産経新聞編集局編集委員
宮本雅史氏

暴力団員の数は、昨年末58,600人となり、ようやく6万人を切りました。暴排条例が47都道府県で施行されるなど、暴力団排除の動きが功を奏したものと言えます。この条例では、暴力団だけでなく、関係を持った一般の企業人などの名前も公表される懲罰的な内容を含んでおり、警察・司法当局が本気で暴力団の取り締まりをする意思表示といえます。

日本の暴力団組織のトップ3は、山口組、住吉会、稲川会で暴力団員の7割以上がこの組の傘下にある。中でも、山口組は43%のシェアを持つ日本最大の暴力組織です。最近では「麻薬追放・国土浄化連盟」を立ち上げ、ホームページを開設。事実上の山口組のホームページとして、一般市民社会への浸透を図っています。

暴力団にとって、企業は金づるであり、企業担当者の方も暴力団の抗争や動きなどには注意を払い、弱みに付け込まれないようにするべきです。また、暴力団とのトラブルを安易にお金で解決しようとしても、相手の面子を潰してしまい、かえって大ごとになることもあります。法や倫理に従った正しい方法で解決策を考えるのが望ましいと思います。

総会屋、会社ゴロ、新聞ゴロといった反社勢力は、企業の不祥事ネタをもとに商売をしている集団・個人です。総会屋では、田村グループ(大阪・広島)、小峰グループ、論談グループ(目立った動きはしていない)、児玉グループ(京都)-一番大手で武闘派、など大手4つの集団が活動中です。彼らは、警察以上の情報収集能力を持っていますが、その情報源は、様々な組織の不満分子であったり、酒場や電車内で交わされている会話だったりします。企業の危機管理担当者は、「社内に敵あり」とこころえ、社員教育に注力すべきと考えます。

また、反社勢力とは違うが、中国・韓国からのいわゆる産業スパイには注意を払うべきです。企業でも多くの中国人が働いているが、中には経歴を詐称し、企業の営業秘密を探っている人物も多いと聞く。この他にも、健康保険証は写真が付いていないので、偽造の健康保険証が7万円で売買されているという話もある。そうした中国人と反社勢力がくっつくこともありえます。彼らは日本の反社勢力とも金の面でつながりがあると考えられます。企業の総務担当者には、新たな対応が求められています。

——以下、参考用に今回の月例会の御案内を掲載しています——

平素は、エフシージー総合研究所の活動につき何かとご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

フジサンケイ広報フォーラム5月・月例会は、株主総会シーズンを前に、「最近の企業犯罪と反社の動向」をテーマに開催いたします。講師は、長年、社会部記者として企業不祥事を取材してきた産経新聞東京本社編集委員の宮本雅史氏です。

昨年は、みずほ銀行をはじめとしたメガバンクや大手のローン会社で、次々と暴力団関係者などの反社会的勢力への融資が明らかになり、企業のブランドや信用を大きく傷つける事態となりました。

これまでも、業種に関わりなく、あらゆる企業が反社会的勢力との関係遮断を自社の倫理規定などにあげています。しかし、取引相手の個人や法人が、反社会的勢力かどうかの見極めはきわめて難しく、統一的なデータベースも構築されていません。今回は、反社勢力の見極める方法や企業の防衛策について考えます。

関連部門にも声をおかけいただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。

テーマ/講師
  • 「最近の企業犯罪と反社勢力の動向」
  • 産経新聞編集局編集委員 宮本雅史氏
日 時 2014年5月14日(水)15:00〜17:00
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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