情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

年間300億円を稼ぐ、くまモンの秘密

くまモンの育ての親が語る、広報戦術
日 時: 2013年11月15日(金)15:00〜17:00
会 場: 日本記者クラブ 9F−宴会場
講 師: 熊本県東京事務所長 佐伯 和典 氏

フジサンケイ広報フォーラム11月の月例会は、海外でもブームになりつつある「くまモン」の仕掛人で、熊本県東京事務所長の佐伯和典(さえき・かずのり)氏を講師に迎え、熊本県の知られざる広報戦略についてお話いただきました。

講演要旨


佐伯和典 熊本県東京事務所長 佐伯和典 熊本県東京事務所長

くまモンは、2010年の3月に登場しました。2011年3月の九州新幹線全線開業をにらんで、県民自らが日常のちょっとしたものを見つけ出し、PRする地域づくり活動の中から生まれたものでした。「くまもとサプライズ!」と名づけられたこの活動は、熊本県天草市出身の放送作家の小山薫堂氏によって提唱されました。この活動の中で、くまモンはそのトレードマークとしておまけで作ったようなものでした。各自治体などで公募している「ゆるキャラ」とは違い、キャラクターにメッセージ性を持たせて、広報をしようという考えは、当初からありませんでした。

2010年くらいから、九州新幹線に関するメディアの露出は増え始めましたが、「新大阪—鹿児島(終着駅)」ばかりがフォーカスされ、途中通過の熊本が埋没してしまうという危機感が募ってきました。そこで、熊本を関西圏に売り込む「KANSAI戦略」を立ち上げ、さまざまな企画でメディアに話題を提供しようと思い立ちました。ここで、トップの熱い思いと、くまモンの存在が重要な役割を果たすことになります。大阪の観光名所にくまモンを出没させて、話題化を促進し、ついには蒲島郁夫県知事がくまモンとともに吉本新喜劇に出演するまでになりました。トップ自らが率先して、熊本ブランドの構築を行ったわけです。

当日のサプライズゲスト、くまモン
当日のサプライズゲスト、くまモン

くまモンが、今日のような人気を博したのは、JR西日本をはじめとした民間企業とのコラボレーションが上手くいったおかげでもあります。さらに、熊本の「食」を中心に県産品をアピールすることなどを条件に、無料でくまモンの図柄利用を許諾しました。関連の商品の売り上げは、300億円以上だと思います。ちなみに、くまモンは、クマではありません。熊本の者という意味で、男の子です。職業は公務員で、熊本県営業部長の肩書きを持っています。彼は、熊本県民の幸せの象徴でもありますので、今後もブランド管理には気を配っていく予定です。

——以下、参考用に今回の月例会の御案内を掲載しています——

フジサンケイ広報フォーラムの11月・月例会は、あの「くまモン」ブームの仕掛け人のひとりである熊本県東京事務所長の佐伯和典氏を講師にお招きし、熊本県の知られざる広報戦略についてお話いただきます。

2010年の夏に初登場した熊本県のキャラクター、くまモンは“ゆるキャラ”の代表格として、関連グッズの売り上げで年間300億円と成長を続けています。あえて熊本県を前面に出さず、くまモンというキャラクターを徹底的にマーケティングすることで、熊本県の認知度をあげる逆張りの手法が成功しています。

講師の佐伯氏には、県庁という固い枠組みの中で、どのように組織をつくり、どんな広報活動を展開したのか、裏話を含めてお話いただきます。

スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。

テーマ/講師
  • 「年間300億円を稼ぐ、くまモンの秘密」
  • 熊本県東京事務所長 佐伯 和典 氏
日 時 2013年11月15日(金)15:00〜17:00
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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