情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

niconicoとメディア変革

ネット時代に求められるサービス思考

日 時: 2013年4月17日(水)15:00〜17:00
会 場: 日本記者クラブ 9F−宴会場
講 師: 株式会社ニワンゴ 代表取締役社長 杉本誠司 氏

フジサンケイ広報フォーラム4月の月例会は、動画サイト『ニコニコ動画』を運営する株式会社ニワンゴ代表取締役社長の杉本誠司氏を講師に迎え、「新たな巨大メディア、ニコニコ動画の秘密」と題して、大きく成長したサービスの概要と今後の戦略についてお話しいただきました。

講演要旨

杉本誠司氏 杉本誠司氏

ニコニコはインターネットのインフラを使った双方向メディアで、現在の無料登録者数は3131万人、有料会員数は184万人です。サービスの中核は、情報や感情をネットを通じて共有すること。動画という共有話題(コンテンツ)を軸にネット上で同じ価値観を持つ人々が出会うプラットフォームという位置づけです。

これだけ多数の人々が、双方向で情報や価値観を共有することになると、このプラットフォーム自体が既存マスコミのニュースソースになりつつあります。

たとえば、衆議院選挙を前にした2012年11月29日に「ネット党首討論会」を行なったところ、テレビ24局、新聞・雑誌45媒体が取り上げ、ネットの来場者数は146万人にも達しました。この146万人という来場者は、能動的にアクセスしてくる数としては記録的なものでした。

ニコニコは、莫大な数の人々が交わる巨大なプラットフォームですが、その構成はさまざまな領域に分かれており、各領域は交わることがありません。つまり、各領域ごとに個別のメッセージを発していかなければ、相手に響かないということです。また、われわれと同じような動画サイトにはYouTubeなどがありますが、このサイトを訪れるときとニコニコを見に来るときでは、同一の人であってもその目的意識が違うのです。ニコニコに来るときには、動画を共通の話題として他者と感動を分かち合いたいと考えるのです。ネットユーザーは、このほかにもフェイスブック、ツイッターなども使いこなし、どのメディアにどんなことが出ていたかを見比べています。したがって、企業の方がネットユーザーへの訴求を考えるのならば、こうしたすべてのチャンネルにコンテンツを出さなければ意味がないと思います。しかも、これまでのマス媒体と同様のアプローチ法は使えません。価値観が多様化していて、同一のメッセージを発しても響かないからです。インターネットはテレビ・新聞などのメディアとはまったく別物と考えるべきです。電話回線から発達したことからわかるように双方向のメディアだからです。インターネットの事業者は、人々の興味の対象となる話題(コンテンツ)を作ることはできません。ここで、テレビや新聞とのコラボが成立すると考えています。

——以下、参考用に今回の月例会の御案内を掲載しています——

「フジサンケイ広報フォーラム」の4月の月例会は、動画サイト『ニコニコ動画』を運営する株式会社ニワンゴ代表取締役社長の杉本誠司氏を講師に招き、文化や社会さらには政治にも影響を及ぼすようになった、巨大動画サイトの成長の過程と今後の戦略などについてお話いただきます。

『ニコニコ動画』は、2006年にサービス提供を開始しました。配信される動画上に利用者がコメントを投稿できる独自機能を備え、サービス開始から2年弱で利用会員数が1000万人を突破しました。講師の杉本氏は、『ニコニコ動画』の立ち上げ以来、同サイトの事業化をリードしてきました。

講演では、この動画サイトの人気の秘密やそこに集まる人々からの情報発信の内容などにも触れていただきます。

巨大メディアに成長した動画サイトは、広報・マーケティング戦略上の重要なプラットフォームです。めったに無い機会ですので、ぜひともスケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、参加くださいますようご案内申し上げます。

テーマ/講師
  • 『新たな巨大メディア、ニコニコ動画の秘密』
  • 杉本誠司氏 株式会社ニワンゴ代表取締役社長
日 時 2013年4月17日(水)15:00〜17:00
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03−3503−2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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