情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

日本の抱える課題と政権交代の意味

フジテレビ「新報道2001」のキャスターが深層を解説
日 時: 2012年8月27日(月) 15時〜17時(月例会)、17時〜18時(懇親会)
会 場: 日本記者クラブ 宴会場/小会議室(懇親会)
講 師: フジテレビジョン報道局解説副委員長 平井文夫氏

フジサンケイ広報フォーラム8月の月例会はフジテレビジョン報道局解説副委員長の平井文夫氏を講師に迎え、混迷国会の行方、解散時期などを中心に日本の抱える課題についてお話いただきました。当日は、講演後に恒例となっている暑気払いを兼ねた懇親会も行いました。講師の平井文夫氏を交えて、活発な意見交換の場となりました。

講演要旨

フジテレビジョン報道局解説副委員長 平井 文夫 氏フジテレビジョン報道局
解説副委員長 平井 文夫 氏

3年前の総選挙では、民主党が308議席を獲得する地すべり的な勝利で政権を獲得しました。比例では2980万票と投票者の半数近くが民主党を支持したのです。選挙中、国民はこぞって民主党のマニュフェストを求めたのですが、政権獲得後にその見通しの甘さを知ることになりました。あのマニュフェストはうそじゃないかという声が多数を占める事態となったのです。

しかし報道する側の責任として、民主党のよいところはきちんと評価すべきと考え、番組でもフェアな視点に立って論じてきました。これまで、300人近い民主党議員と話し合いの場を設けてきましたが、一人ひとりの能力では、決して自民党の議員に引けを取りません。年齢層の高い自民党議員に比べ、40〜50代の層が厚く旧来の政治家のイメージを払拭する新鮮さを持っています。しかし、組織力がまったくなっていなく、これが安定した政局運営を妨げているのだと思います。

というわけで、本日は、政局の行方や日本の課題についていくつかの観点から解説したいと思います。まず一つ目は領土問題です。いま日本は尖閣、竹島、北方という3つの領土問題を抱えています。ある大国が、3つの大国と領土問題でもめているのは、世界でも例がありません。どの問題も各国のナショナリズムとあいまって、解決の糸口が見つからない問題です。地道に関係国との歴史研究をしていくしかないと思います。

2つ目は、社会保障改革です。世界では、リベラル党の場合は「増税して社会保障を増やす」、保守党は「減税して社会保障を減らす」という政策を取るのが一般的です。日本の場合、民主党はリベラル、自民党は保守と色分けできますが、自民の中にはリベラル色の強い議員も数多くいて、どっちの政権にあっても社会保障の削減はなかなか難しいと思われます。3つ目はエネルギー政策です。「国民の8割が2030年までに原発ゼロを望んでいる」と政府は発表したが、一方で多くの国民は、これは現実的ではないとも考えています。選挙の争点になる問題ですが、少し時間をかけて冷静な議論をすべきテーマだと考えています。

冒頭で民主党政権のマニュフェスト違反に触れましたが、政治というのはある日突然リセットされて、バラ色の政策が実現できるというわけではありません。国民はこの3年間で十分理解したと思いますが、大阪維新の会への期待感のようなものを見るにつけ、まただまされるのかという懸念も持っています。

今後の政局についての予想ですが、補正予算と特例公債法案を通過させることを条件に、11月総選挙になるのではないかと思われます。選挙になれば、各党のこれまでの情勢調査によると、自民が優勢で200を超え過半数に近づくという見方があります。一方の民主は大敗し100議席を切るなどと言われています。残り150議席を公明や大阪維新やみんなの党などが分け合うことになりますが、自民が民主と連立を組み、ねじれ国会を解消することも考えられます。また、国民に人気ある大阪維新と組むということもありえるでしょう。どちらと組むにしろ、選挙後は自民、民主の2大政党ではなく、大阪維新、みんなの党などの第三局を加えた3大政党の時代を迎えるかもしれません。こうした流れを経た上で政界再編が進み、新たな2大政党の政治体制に代わっていくのだと考えております。

——以下、参考用に今回の月例会の御案内を掲載しています——

「フジサンケイ広報フォーラム」の8月・月例会は、フジテレビ「新報道2001」のキャスターを務める、報道局解説副委員長の平井文夫氏を講師にお招きし、「混迷国会の行方、解散時期、選挙後の枠組みをズバリ予想」をテーマにお話をいただきます。

6月26日、野田民主党政権は、社会保障・税一体改革関連法案を衆院通過させました。野田首相の掲げる「決断する政治」を実行した形ですが、一方で民主党内からは少なからぬ数の造反議員、離党者が出ました。また、議員定数削減や公務員制度改革など「身を切る改革」は、進捗が見られません。さらに、ねじれ国会によって特例公債法が成立しておらず、この秋には財源が枯渇し、行政サービスが一部停止する可能性も出ています。

平井解説副委員長には、混迷する政局の行方や政府の経済運営についても触れていただく予定です。

なお、月例会終了後に恒例の暑気払いを兼ねた懇親会を開催します。スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。

テーマ 混迷国会の行方、解散時期、選挙後の枠組みをズバリ予想
講 師 フジテレビジョン報道局解説副委員長
平井 文夫 氏
日 時 2012年8月27日(月)
15時〜17時(月例会)、17時〜18時(懇親会)
会 場 日本記者クラブ 宴会場 map
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9階

Tel.03-3503-2721(代表)

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
「フジサンケイ広報フォーラム」についての説明はこちら