情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

時代と世界の変化の兆し

今年の重大ニュースを振り返る
日 時: 2011年12月16日(金) 15:00〜17:00
会 場: 日本記者クラブ 宴会場
講 師: フジテレビジョン報道局取材センター経済部長兼解説委員 大山 泰 氏

フジサンケイ広報フォーラム12月の月例会は、フジテレビジョン報道局経済部長の大山泰(おおやま・やすし)氏を講師に迎え、「テレビが伝えた今年の重大ニュース」をテーマに開催しました。講演後には恒例となっている忘年会を兼ねた懇親会も行い、大山氏を交えて、活発な意見交換の場となりました。

講演要旨

フジテレビジョン 大山泰氏 フジテレビジョン 大山泰氏

今年の経済ニュースのキーワードは4つほどあげられる。世界の動きでは、ギリシャに端を発した欧米先進国の財政金融の動揺。この動揺の世界的な広がりはグローバルなつながりが深化した証左とも言える。さらに、2008年の欧米バブルとリーマンショックのつけなどもあげられる。国内に目を転じると、オリンパスの損失隠しが判明。20年以上昔のバブルのつけをいまだに払っている事実は、日本企業全体の信用にも影響した。

日本は長らく世界第2位の経済大国といわれてきたが、今年2月にGDPで中国に抜かれたことが確定した。2010年のGDPは日本の総額5兆4742億ドルに対して、中国は5兆8786億ドルだった。人口1億人の日本と13億人の中国とを単純に比較するのは難しいという意見もあり、本当の豊かさを求めるべきだといった議論がおこった。この議論は、今後も日本人にとって大きなテーマになることと思う。

3.11の大震災では、東北地域の企業・工場群が世界のサプライチェーンの要となっていることが、広く知られることとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)の報告書は毎回、東日本大震災による部品調達の遅れが、米産業界に深刻な影響を及ぼしていると言及していたほどだ。一方で、日本が短期間で部品供給を再開したことについて、欧米の政府経済アナリストは、日本人のすごさを改めて認識している。

福島第一原発の事故は、日本のエネルギー政策を根底から覆した。産業界にとって電力不足は、円高や高い法人税、株安などと同じマイナス要素に加えられる。エネルギー不足は食料自給率にも影響を及ぼす。原発稼動再開については不透明で、来年春には日本中のすべての原発の発電がストップする懸念もある。今後の政府による総合的なエネルギー政策について注視しているところだ。

2012年の景気は、復興需要で浮揚するとの見方もある。一方で、欧州発の経済危機が先行きに不透明感を与え、全般に足踏み状態が続くという観測がある。こうした中で、日本では介護や医療の分野など、新たな内需の掘り起しが重要になる。また、自動車産業は一国の総合力を測るもので、日本は依然として高い技術力を保持している。この分野でのイノベーションが、引き続き日本の牽引車となろう。

——以下、参考用に今回の月例会の御案内を掲載しています——

フジサンケイ広報フォーラムの12月・月例会は、「テレビが伝えた今年の重大ニュース」と題して、フジテレビジョン報道局取材センター経済部長兼解説委員の大山泰氏に経済分野を中心とした今年の主なニュースの総括をしていただきます。

未曾有の大震災とそれに続く原発事故、さらに追い討ちをかけるような超円高は、日本の社会や経済に大きなダメージを与えています。日本の様々な分野で変革の必要性が叫ばれています。

大山経済部長には、今年の主だったニュースをふり返り、その裏側にある真実や、日本の社会や企業の課題ついてもお話いただきます。

また、月例会終了後には恒例の忘年会を兼ねた懇親会を開催いたします。スケジュールご調整のうえ、関係部署の方々にもお声をおかけいただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。

日 時 2011年12月16日(金)
勉強会:午後3時〜5時(宴会場)
懇親会:午後5時〜6時(大会議室)
会 場 日本記者クラブ・宴会場map
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F
Tel.03-3503-2721
テーマ 「テレビが伝えた今年の重大ニュース」
フジテレビジョン報道局取材センター経済部長兼解説委員 大山 泰 氏

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
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