商品研究レポート

ガスの濃度を測定する
シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドや、たばこの煙の中に含まれるアセトアルデヒドや、アンモニアなどの有害物質や悪臭の原因になっているガスの濃度を測定してほしいという依頼をよく受けます。
そこで、今回はその具体的な測定方法について紹介します。
測定できるガスは300種類以上

このようなガスの濃度を測定する方法はいくつかありますが、最も簡便なのは検知管という器具を使用する方法です。国内の検知管メーカー2社の資料から、測定できるガスの種類は少なくとも300種類以上あるようです。ここに両社の資料を基に検知管で測定可能なガスの種類をまとめました。「空気清浄機について」や「光触媒の消臭剤をテスト」では実際の測定例を紹介しています。
構造

気体採取器と検知管で構成され、気体採取器はいわゆる吸引ポンプで、先端に検知管を差し、レバーを引くことで、検知管内にガスが強制的に引き込まれるというものです。検知管は筒状のガラス製で、中にガスに反応して変色する薬剤が入っています。薬剤はガスの種類によって違うため、ガスの種類に応じた専用の検知管が販売されています。
実際の測定
検知管は使用するまでガスが中に入らないように両端を溶かし封印してあるので、測定する直前に気体採取器を利用して両端の先端部分をカット、気体採取器に差します。後は、指定回数ハンドルを引けば終了です。

結果は
ガスが検知管の中を通ると薬剤が変色し、濃度に応じてその変色域が長くなります。目盛が打ってあるので変色域の境の目盛を読めば、その場所のガスの濃度を知ることができます。
測定を依頼される場合のご注意
測定したいガスに対応した検知管が販売されていたとしても、測定条件やガスの種類によっては当研究所ではお受けでできない場合があります。また、検知管は寿命があり常時保有している種類が限られているので、測定をご依頼の際は早めに下記の連絡先までお問い合わせ下さい
(2003.09.12 商品研究室)
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