エフシージー総合研究所・フジテレビ商品研究所

2010年研究発表

第60回日本アレルギー学会 秋季学術大会

日時と場所: 2010年11月25日〜27日 東京国際フォーラム
発表演題と発表者: 室内塵中に最も普遍的に認められる微小昆虫・ヒラタチャタテの吸入性抗原としての独自性と交叉性
福冨友馬1),川上裕司2),谷口正実1),齋藤明美1),福田安住2),安枝 浩1),中澤卓也1),長谷川眞紀1),秋山一男1)
1)(独)国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター
2)(株)エフシージー総合研究所 IPM研究室

目的

ヒラタチャタテ(Liposcelis bostrichophila:LB)は、室内塵中に検出される微小昆虫のなかで最も検出頻度が高く、吸入性抗原としての重要性が推測されている。しかし、この昆虫に対する感作頻度やその抗原性に関する報告は限られている。

方法

喘息患者におけるLB感作の頻度とその抗原性を明らかにするため、アトピー型喘息患者185名においてLB、ゴキブリ、ガを含む8種の昆虫粗抗原に対する特異的IgE抗体価を測定した。LB感作症例においてはimmunoblottingを行い、IgE抑制試験により他の昆虫やヤケヒョウヒダニ(DP)との交差抗原性を検討した。

結果

LB特異的IgE抗体価陽性(0.70units/mL以上)のものは33例(18%)で、測定した昆虫粗抗原特異的IgE抗体価の中ではガに比べて2番目に感作頻度が高かった。LBに感作された33例中11例におけるBLに対するIgE反応性は、IgE抑制試験で他のいずれの昆虫やDPでも抑制されず、その抗原性の独自性も示された。

結論

本邦喘息患者においてヒラタチャタテは独自の抗原性を有する重要な吸入性抗原であることが明らかになった。

環境科学研究室では、「ダニ」「カビ」「微小昆虫類」「抗菌性評価」など
室内環境の有害生物の研究・調査に対応いたします。

【室内環境生物分野の試験および研究】
  • 室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究
  • 喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルゲンとなる生物の研究
  • 大学や国公立の研究機関との共同研究
  • 空気清浄機の除菌性能評価、抗菌素材の性能評価などの商品実用試験
  • 異物混入検査

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