
川上 裕司(IPMアドバイザー)
(株)エフシージー総合研究所 取締役 暮らしの科学部長 IPM研究室室長。
抗菌、防カビ、防虫関連商品の検査や製品異物混入検査、 生活に関わる害虫や微生物の研究を長年続けている。また、大学や国公立の研究機関との共同研究として、マイコトキシンやアレルゲンに関する研究を続け、学会発表を毎年行っている。
美術館のIPMによる調査・検査・アドバイスは、10数年前に実施したグループの箱根彫刻の森美術館での調査を機に開始し、外部の美術館からの依頼を受けて行っている。
また、新聞、雑誌への生活科学情報の執筆、科学番組の制作協力やコメンテーターとしても活躍中。

主な受賞歴
(1) | 1997年度:日本家屋害虫学会学会賞 受賞 受賞論文『一般住宅の屋内とその近隣屋外におけるタバコシバンムシの生息調査(第1報・第2報)』 |
(2) | 2001年度:日本蚕糸学会進歩賞(技術賞)受賞 受賞論文『Use of PCR with the specific primers for discrimination of Nosema bombycis(英文)』 |
上野 淑美(修復アドバイザー)
大学では現代美術のコースを卒業後、イタリアに渡りU.I.A(国際修復大学・フィレンツェ)の修復コースに在籍しヨーロッパ古典絵画の修復やフレスコ画の修復技術を学ぶ。卒業後、東京の絵画修復工房に所属していたがその後、日伊共同プロジェクトである修復学院で10年間修復科主任講師を勤め、この間イタリア本校の教授陣とも交流を深めた。これらの経験から、古典絵画から近〜現代絵画まで幅広い修復経験を持つ。
修復学院では美観修復の指導を担当していたが、特に絵画のクリーニングにおけるドライクリーニング・ウェットクリーニング(ジェルやニュートラルクリームの洗浄や酵素洗浄)などの各種洗浄剤については現在でも研究課題として取り組んでいる。
2009年に株式会社シー・アール・エス(Conservation&Restoration Studio of ART)設立。

学会発表
2007年 文化財保存修復学会発表 『イタリアにおける補彩と学校教育』 |
絵画修復セミナー
2000〜2005年 | イタリアにおける絵画の修復 *Giotto e Il Restauro della `Madonna d'Ognissanti' *Giotto e Il Restauro della `Croce di Santa Maria Novella' |
2006〜2007年 | 絵画美観修復理論と実技 *補彩の歴史とテクニック(La Selezione cromatica) |
2007年〜 | イタリア文化・修復コース |
2008年 | 首都大学東京オープンユニバーシティ秋季講座「イタリア絵画の修復」 |