
vol.65 手ぬぐいでエコバッグ(あずま袋,みゆき袋)作り
昔からどの家でも生活雑貨として使われてきた手ぬぐい。最近はオシャレな小物として見直され、和柄や古典柄をあしらった手ぬぐいがお年賀などの贈答用に用いられるケースも増えているようです。そこで今回は、いただいた手ぬぐいを使って、簡単に作れるエコバッグを紹介します。
簡単に作れるエコバッグとは、「あずま(東,吾妻)袋」のことです。「みゆき袋」とも呼ばれています。この袋は、もともと一般的に使われていた袋です。保育園等では今でも、入園時に、あずま袋を作って「あずま袋の中に着換え等、入れてくるように」と言われるところもあるようですので、作り方を覚えておくと便利です。
手ぬぐいで袋を作る魅力は、何といっても手軽さです。縫い代の始末をする個所が2カ所だけ。もちろん、ミシンを使ってもいいのですが、縫う部分が少ないので手縫いでも十分対応でき、ミシンを出す煩わしささえありませんので、チャレンジしてみて下さい。
手順は以下の通りです。
■ 手ぬぐいの両サイド(断ち切りになっています)を出来上がり2mm程度の三つ折りに、くけます。くけるのが苦手な方は折った個所を上から、ぐし縫い(なみ縫い)します。 | |
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■ 図のように三等分に折ります。(左から ①、②、③ ) |
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■ ①と②を重ね、下辺部分をぐし縫いします。 |
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■ ぐし縫いができたら、①の右角をもって三角におります。 |
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■ この上に③を重ねます。重ねたら上辺をぐし縫いします。(縫うところはこの2カ所のみです。) |
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■ 縫い終わったら左下角をもって三角に折ります。 |
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■ 左右の三角の角をもって引っ張ると袋が出来上がります。 ■ この状態は縫い代が表に出ていますので、袋をひっくり返し表を外側に出します。 |
今回は手ぬぐいを使った作り方を紹介しましたが、違う色柄物の布を真ん中で縫い合わせて作ると、左右で色柄違いになり、デザイン的にも楽しめる袋になります。また、縮緬柄の生地で少し小さめのものを作ると、ちょっとしたお弁当袋やお茶時の数寄屋袋としても使え、個性の光る逸品が出来上がるはずです。
* (注意)
手ぬぐいは【巾尺×3=丈尺】ではありません。単純に丈尺を三等分すると、①〜③は長方形の形になります。キレイな出来上がりにするには、①〜③を正方形にすることです。足りない分の尺は、他の布を足すと良いでしょう。布を足したくない場合は、丈尺の1/3を巾尺にすれば良いので、両サイド(断ち切り部)の始末をした後に、巾尺の余分な長さ分を折り込んで縫ってから、次の工程に移ると良いでしょう。
(2017.1.26)
