vol.27 ダニアレルゲン対策は梅雨前の掃除で!
〜こまめな清掃が王道です〜

居住環境におけるアレルゲンの上位に「ダニ、カビ、ハウスダスト」が挙げられることが一般にも周知されるようになりました。

アレルゲンの主犯格

 アレルギー疾患は、「環境的要因」と「遺伝的要因」の相互作用によって発症するといわれてますが、「環境的要因」の中で最も重要視されているのが、室内のチリやゴミから発生するダニ(室内塵性ダニ類)。その中でも住宅の塵埃に高い割合で生息しているコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニ(写真下)がアレルゲンの主犯格です。

 体長は0.2〜0.5mm。ヒトのフケや愛玩動物のアカを餌として、寝具、畳、カーペットなど潜伏しやすい場所で繁殖します。卵から成虫になるまで約3週間で、寿命は2〜3カ月。♀は毎日数個の卵を産み、総産卵数は200〜300個、また、一生で排泄される糞の総数は約2,000個といわれています。

ヤケヒョウヒダニ

東京では7〜9月にピークに

 温度25〜28℃、湿度60〜70%の条件下でよく繁殖し、東京では、4月から増えはじめ、7〜9月にピークに達するという調査結果があります。糞の大きさは10〜40ミクロン(μm=1/1000mm)で、乾燥して粉々となった死骸の破片などと共に空中に飛散し、鼻から吸入したり、皮膚の汗腺から侵入するなどしてアレルギー症状を引き起こします。


ダニ対策

 ダニ対策としては、増やさないための「環境管理」と「清掃・除去」があります(表参照)。特に、梅雨に入る前のこの季節にしっかり対策しておくことが大繁殖を防ぐために有効。こまめな清掃が王道ですが、アレルゲンとなる微細粉塵が排気口から排出される可能性の高いゴミパック式掃除機は避け、サイクロン式掃除機を使うのがお薦め。畳にカーペットを敷くことは避けて、「塵埃を十分除去すること」を心がけて、1畳あたり1分間を目安に掃除機をかけると良いでしょう。

梅雨前に心がけるべき対策法

 人の動き、ドアの開閉による空気の流れ、エアコンの風の流れなどで、室内空気中に舞い上げられ浮遊するダニアレルゲンを的確に捕集するのに、空気清浄機を使用することも一考。
 寝室やリビングルームなど長時間いる場所では、集塵性能が高く、高性能フィルターを装着したタイプの空気清浄機を使用するのが効果的といえます。

(2013.6.7)

IPM研究室