vol.1 スイレンの育て方

〜日頃のメンテが大切・水は多めに・日光が大好き〜

 最近では、園芸店などでスイレンの鉢植えが売られています。涼しそうな印象もあって、ついつい購入したくなりますが、買っても枯らしてしまうケースも多いようです。今回は、上手に育てる方法を解説します。

 スイレン(睡蓮)には「温帯性」と「熱帯性」の種類があります。


「温帯性スイレン」

 耐寒性があり、屋外に置いていても越冬をすることができます。色は赤、黄、白、ピンクがあり、花が水面に浮かぶような形で開花します。花の大きさは小さなもので3センチ、大きなもので20センチくらいです。


「熱帯性スイレン」

 熱帯原産のスイレンなので、冬場は屋内でないと過ごせません。水温が20℃を超える頃から成長を始めるので、温度管理が必要です。色は青色や紫色があります。熱帯スイレンは、花が水面からやや高い位置で開花するのが特徴です。

 「温帯性スイレン」は耐寒性があり、外に置いても越冬ができますので、はじめての人は「温帯性スイレン」がおすすめです。育てかたは以下を参考にしてください。


  • 1)大きめの鉢の中に購入したスイレンの鉢植えをそのまま入れてOKですが、水は常に多めに入れてください
     基本は「鉢が大きめ」で、「水が多め」の方がうまく育ちます。夏場は水にボウフラが発生しますので、メダカを入れると食べてくれます。メダカは水面で呼吸をするので、水面の全部を葉で覆わないようにしてください。金魚は水を汚しやすいので、初めて育てるかたはメダカを同居させるのがおすすめです。
  • 2)日当りのいい場所に置いてください
     日当りのいい場所を好みますので、日光のよく当たる場所に置いてください。日光は株もとの部分までたっぷり当てるようにします。葉が茂りすぎると、株もとの部分に光が当たらなくなるので、重なり合ってる葉は古いものを取りのぞき、常に10枚くらいにしてください。
     スイレンを入れた鉢が小さいと、水温が上がりすぎるので注意してください。温度が上がりすぎてしまう場合は鉢を大きくするか、遮光できるひさしを用意するか、午後は日陰に移動するなどの調整をしてください。
     水温が上がりすぎると水が悪くなりやすいので、水が濁った場合は新しい水に入れ替えてください。水は全部を入れ替えずに、近くでくみ置きにした(同じ温度の)水を1/2から1/3くらいで交換してください。ただし基本は水を交換する必要はありません。
  • 3)日頃のお手入れ
    • 日光が当たらない葉や株もとの部分は、枯れたり腐りかけたりしますので、枯れかけた葉はこまめに摘み取ってください
    • 夏場は葉が腐りやすいので、枯れた葉はこまめに摘み取ってください。葉が枯れてきたら、早めに根元から切り取ってください
    • アブラムシがつくと株が枯れますので、見つけたらこまめに取ってください。数が少ない場合は水で洗い流してください。大量発生した場合はメダカをいったん避難させて薬剤を使ってください。薬剤はメダカにも影響の少ない薬剤にしてください
    • 鉢植えで育てると鉢の中の根が成長して鉢の中でいっぱいになりますので、年に1回は鉢を取り出して、新しい土と交換してください。大きくなった株は株分けをしてください。株分けは3年に1回が目安です

スイレン

 鉢植えの時期は4〜5月で(株分けは5月〜6月)、花の咲く時期は5月〜9月です。スイレンは日光が大好きなので、なるべく長時間日光に当てるようにしましょう。同じ場所に置いても季節で日光の角度が変わるので、こまめにチェックをしながら調整をしてください。もしも、購入してもすぐに枯れてしまった場合は(大半の場合は)光量不足が原因です。

 まめな日照チェックとお手入れが上手に育てるコツです。生育すると、長い期間に渡って花を咲かせてくれます。

(2012.08.08)

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