
(138)衣類スチーマー
蒸気がまっすぐ遠くまで出るものを選ぶ
ハンガーにかけたまま蒸気を当てて手軽に衣類のシワとりができ、ニオイもとるという衣類スチーマーが人気です。そこでどの程度の効果があるのか、 ①スチーマーA(蒸気量は少ないがまっすぐ遠くまで出る) ②スチーマーB(蒸気量は多く、湯気のように真上に立ちのぼる)と、比較として ③アイロンのスチームショット ④霧吹き — のシワ取り効果と脱臭性能を調べました。
洗濯乾燥機でシワをつけた綿布(シワ評価:5.0点)を吊り下げ、下端を手で少し引っ張った状態でそれぞれのテスト品を使用しました。①②は綿布に接触させた状態で蒸気を当てながら移動、③は試験布に接触させ、④は10センチの距離から同じ箇所にかからないよう全体に噴射しました。それぞれ3回ずつテストを行い、シワの残り具合を目視で評価すると、シワがきれいに取れたのは①で、次に③⇒④⇒②順でした。毛(ツイード地)の折りたたみシワ試験布(シワ評価:5.0点)に対して、シワをきれいに取ったのは①②で、③④はシワが残る結果でした。

①と②のシワ取り効果は毛のような生地では差が出ませんが、ワイシャツのような綿生地の細かい多くのシワをきれいに取り除くには、蒸気量が少なくても勢いよく噴射して繊維を通過する①のようなシステムが効果的であることが分かりました。
脱臭性能は、同一条件でタバコ臭を吸着させた毛の試験布を各テスト品で処理した後、ガラス容器に入れて密閉、1時間後にスタッフ6名でニオイをかぎ、未処理の試験布のニオイを5.0として判定しました。脱臭効果は①と②が同等で良く、次は ④ ⇒ ③ という結果でした。しっかりとニオイを消したいなら衣類スチーマー①②がオススメです。

軽量な衣類スチーマーはお出かけ前などでシワを手早くとりたいとき、衣類にニオイがついてしまったときにサッと使えて大変便利です。蒸気の出かたをチェックしてから選ぶとよいでしょう。
(2017.03.24)
