【研究所コラム】知っておくと怖くない!暮らしの中の悪玉生物たち
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Vol.23 【ネコノミ被害に注意】ダニや蚊より激しい痒み
 
ネコノミ

 ノミ類は世界に約2000種が知られており、その1割が鳥類に、9割が哺乳類に寄生します。宿主の出す二酸化炭素(炭酸ガス)を感じて飛び跳ね、宿主にたかるといわれています。

 ネコノミ(cat flea:Ctenoceph-alides felis)はノミの中で最も普通に見られ、体長はメスで2.0〜3.5ミリ、オスで1.5〜2.5ミリ。茶褐色で翅がなく、左右に扁平な形をしています。頭部は長く、前額の丸みが少ないことが特徴です=写真。立ち跳びで33センチもジャンプすることが知られていますが、これは体長の約110倍です。このような驚異的なジャンプ力を利用して宿主に飛び移りますが、ネコの他にイヌ、ネズミ、イタチなど多くの哺乳動物に寄生することが知られています。

 日本では、イヌノミやヒトノミが殆ど姿を消し、本種が優占種となってペットに寄生、時として人を吸血します。野良ネコが床下や物置に侵入し、ここで大発生した本種が室内に侵入して人を吸血することもあります。また、野良ネコの通り道となっている住宅の路地などで、近所の人と立ち話をしていて刺されることもありますが、この場合は膝より下の肢を刺されます。本種に刺された場合、ダニや蚊よりも痒みが激しく、紅色丘疹や水疱ができ、色素沈着がしばらく残ります。就寝中に外耳道に侵入した事例も知られていますので、乳幼児のいるお宅は要注意です。
 

 猫や犬を飼っているお宅では、週に1回、専用のシャンプーを使って、ノミ予防をすることをお勧めします。


エフシージー総合研究所 環境科学研究室
 川上裕司

 
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