【研究所コラム】知っておくと怖くない!暮らしの中の悪玉生物たち
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Vol.11 【シロアリ注意報】 第一歩は見つけ出すこと 
 
イエシロアリ 害を及ぼすシロアリが地球上に出現したのは約3億年前。木材を食い荒らすゴキブリの祖先から分化したといわれています。シロアリはアリとは縁遠い等翅目に属し、アリとは触角の形・翅の長さ・胸腹部のくびれなどに違いがあります。日本に生息するのは18種。木造住宅に被害を与えるのは主にヤマトシロアリ、イエシロアリ(写真)、アメリカカンザイシロアリの3種です。

 ヤマトシロアリは南北海道から南西諸島まで広く分布しています。湿った木材しか食べないので地上から高さ1m以上には害が及びません。千葉県以南の太平洋岸に分布するイエシロアリは、水を運び木材を湿らせてエサにします。このため天井裏にまで被害をもたらします。

 アメリカカンザイシロアリは1976年に東京・江戸川の人家で発見されて以来、神奈川、兵庫、和歌山県などで相次いで見つかり、全国に拡大している要注意種です。壁材などの乾燥材を好んで食い荒らします。

 シロアリ被害を防ぐには早期発見と駆除が欠かせません。チェックポイントは(1)翅アリが屋内や建物周囲にいないか(2)玄関や風呂場など湿気の多い場所にへこみや歪みがないか(3)縁の下の基礎コンクリートの内側に土を固めた細長い蟻道がないか(4)外壁の下に乾燥した粒状の糞(褐色の木屑状の粉)がないか。
 翅のあるヤマトシロアリは4月から5月の雨上がりの昼間に飛び出し、イエシロアリは5〜7月の夕方や夜間に灯火に飛んでくるのが特徴です。
 近年、シロアリ用殺虫剤による環境汚染の問題から、点検管理を主体とした予防法も開発されています。

エフシージー総合研究所 環境科学研究室 川上裕司)
 
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