【研究所コラム】知っておくと怖くない!暮らしの中の悪玉生物たち
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Vol.5 【コイガの成虫】 防虫剤使い分けて衣類の害虫対策 
 
コイガの成虫 衣替えの季節になりました。大切なウールのセーターを出してみたら、虫に喰われていて悔しい思いをしたことはありませんか? 衣類を食害する代表的な害虫は4種。鱗翅目(チョウ目)に属するイガとコイガ。鞘翅目(コウチュウ目)に属するヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシです。

 「イガ」の被害は、幼虫(5〜6ミリ)が繊維を直接食害することに加えて、繊維を巣材として切断することによって起こります。温度が25〜30℃で、湿度が低いほど食害が増大します。

 「コイガ」は、植物質でも生育が可能な点がイガとは異なります。幼虫(6〜7ミリ)は繊維に吐糸で固定した不規則な筒状の巣を作り、中に潜んで食害します。

 「ヒメカツオブシムシ」の成虫は紡錘形をした黒色の甲虫(4.5〜5.5ミリ)、「ヒメマルカツオブシムシ」の成虫は短楕円形で灰黄色まだら状を呈する甲虫(2.8〜3.0ミリ)です。繊維を食害するのは幼虫期のみですが、イガやコイガより旺盛に食害するので、要注意。

【防除対策】
 衣類害虫を対象とした防虫剤は、忌避・殺虫効果の高い「パラジクロルベンゼン」を主成分とするタイプと即効性の高い「合成ピレスロイド」を主成分とするタイプがあります。「パラジクロルベンゼン」は持続効果が長いが、臭いが強い。「合成ピレスロイド」は前者よりも持続効果が短いが、臭いが弱いというのが特長です。衣類に応じて使い分ければ良いのですが、衣類ケースは極力密閉制の高いものが効果的です。

エフシージー総合研究所 環境科学研究室 川上裕司)
 
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