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空気清浄機編
第1回:空気清浄機購入時のチェックポイント

 生活科学研究室は暮らしに関わる商品を対象に商品検査を行っています。家電製品や日用品は急速な技術開発が進む一方で、事故やトラブルも増加しております。このような背景のもと、品質や安全性への関心が高まっています。

 当研究室は第三者検査機関として客観的かつ公正な評価を提供し数十年の実績があります。そこで、依頼試験が通年、最も多い「空気清浄機」について取り上げます。
 今回は空気清浄機の仕組みと購入ポイントをご紹介します。


図:空気清浄機のフィルターの構造のアップ図

【空気清浄機の仕組み】

 昨今、家庭や職場環境において空気清浄機の普及率は増加し、機能は多種にわたっています。空気浄化の仕組みは大きく分けてファン式と電気式であることはよく知られています。国内メーカーの多くはファン式を採用していますので、ここでは一般的なファン式空気清浄機の仕組みを説明します。簡単には「空気中の汚れをフィルターに吸着させ、空気をきれいにする」方法です。

 生活環境の空気はファンにより吸引され、プレフィルター、集じんフィルター、脱臭フィルターの順に通りぬけます。空気に含まれる汚れ物質はサイズの大きいものから順にこれらのフィルターによって取り除かれ、最終的に浄化された空気が排出される仕組みです。各メーカーはフィルターの構造や組み合わせを工夫し、各性能に特徴を出しています。つまり、購入時は脱臭や集じんを担うフィルターの性能、清浄効率(適用床面積など)の確認が重要です。次に、各種の性能の評価基準をご紹介します。


【空気清浄機の性能の評価基準】

 空気清浄機は一般社団法人日本電機工業会(JEMA)で定めた性能測定規格「家庭用空気清浄機(JEM1467)があります。この規格には、空気清浄機の定義、各種性能の試験方法、性能基準値、性能算出方法および目安などが定められています。日本電機工業会加盟メーカーを含め、多くのメーカーはこの規格に従い自社または第三者機関にて各種性能を評価しています。具体的には脱臭試験、集じん試験、PM2.5除去試験、フィルターの耐久試験です。これらの試験は当研究室においてJEM1467に準拠した試験を実施しています。外国語版の試験報告の発行も可能です。これまでに高い評価を頂いており多数実績がありますのでお気軽にお問合せください。


 空気中の汚れやニオイは健康への影響が大きく目に見えないために、機器を作動させても実際の空気浄化効果は感じにくいことがあります。購入の際はぜひ上述に紹介した規格試験が行われているか?、各種性能試験の結果が公表されているか?、などを確認していただくことが大切です。次回は当研究室で行っている脱臭試験と脱臭機能のチェックポイントをご紹介します。

[参考文献]
一般社団法人日本電機工業会(JEMA)

(2020年5月7日)

生活科学研究室